当館の平常展示の核となる、創立者多田清さんによって全国から収集されたコレクションです。その種類は、甲冑、変わり兜、具足櫃、陣羽織、馬具、火縄銃、刀剣、印籠、絵画、染織と多岐にわたります。江戸期の諸大名が所持したものが中心ですが、鎌倉、南北朝、室町、桃山期のものも含まれます。当館3階常設展示室で展示されています(展示替えや他館への貸出など、一部作品が見られないこともございます)。
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本小札小桜韋胴丸
(室町時代後期)
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六枚張突盃形兜
(江戸時代前期)
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竜虎図印籠
(江戸時代)
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白綸子地花筏文様打掛(江戸時代後期)
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火縄銃 銘江州国友□兵衛重当(江戸時代)
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十文字槍 銘山城国住下坂作(江戸時代)
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刀 無銘 伝来国俊(鎌倉時代末期)
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紙本著色 犬追物図屏風 六曲一隻
(江戸時代前期)
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紙本著色 曽我物語図屏風 六曲一双
(江戸時代中期)
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紙本著色 川中島合戦図屏風 六曲一双
(江戸時代後期)
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平成9年、台湾在住で文豪魯迅の孫にあたる周令飛氏より、中国清王朝期に作られた刺繍工芸品800点あまりが当館へ寄贈されました。吉祥文様に対する当時の人々の思いを知ることのできる貴重な資料となっています。
魯迅は明治37年仙台医専(現.東北大学医学部)に学び、福井県出身の藤野藤九郎教授と深い師弟関係を結びました。その師弟愛は、後に短編小説「藤野先生」にも描かれています。周令飛氏は、魯迅の想いを引き継ぎ、藤野教授の故郷である福井県と交流を持つことで、日中文化交流の架け橋になれればとの想いから当館へコレクションを寄贈されました。当館4階常設展示室にて一部を公開しております。
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西脇呉石(にしわきごせき、明治12年~昭和45年)は、勝山市出身の書家です。早くからその才能を認められ、明治末年には東京へ出て青山師範学校や東京府立第三高等女学校の講師を務めました。大正6年には文部省より委嘱をうけて国定書方手本を揮毫するなど、実用書道の方面で一時代を築きました。また、漢詩や南画にも才能を発揮し「昭和最後の文人」とも称されます。
当館では郷土勝山の偉人である呉石の作品を収集しております。多くの作品は現在まだ調査段階であり、公開までには時間がかかりますが、平常展示として少しづつでもみなさまにご覧いただけるよう努めてまいります。
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草書五絶 白絲瀑
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隷書 漢尚方辟邪鏡銘
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